日本に京都があってよかった。

ここ4日程、カゼでぶっ倒れてたのだが。布団の中で”あぁ、、、あの机の上の薬飲まな飲まな。。。”と思いつつ動かれへん的な感じで。で、その薬を飲んだと思ってたら、それは夢の中で飲んでただけで、あとで机を見たら飲んでなかったり。。。夢に敏腕Kプロデューサーが出て来て「ちゃんとやってるか〜?」と尻を叩かれたり。(敏腕Kプロデューサーはよく夢に出て来て尻を叩いたら、忙しそうにすぐ去っていく。)結局何日寝てたのか分からないくらい。実質3〜4日位だろうけど髪の毛と髭が”え?2週間位寝てた?”位ぼーぼーになってて、けど肌の具合が頗るよくて、やっぱ睡眠って大事なんだな〜と思ったり。それで、昨日は確定申告の最終日だったので、薄れ行く意識の中で何とか書類をまとめて無事提出。長介もてんぱってたみたいだけど、無事間に合ったのだろうか?そんで、税務署が清水寺の側なので、寒空の中ぷらぷらと(朦朧と)八坂周辺を歩く。で、八坂の塔と京都タワーが列ぶポイントを発見。天気が悪いから分かりづらいけど、京都タワーもリペイントされてかなり色目がハッキリしてました。右下のは、なんちゃって舞妓さんだろう。夜になると、この時期”花灯路”っていうこの辺一帯に灯籠が列べられて綺麗だけど、寒ぶ過ぎて断念したのでした。

”花灯路”

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『IdN』

香港のデザイン誌『IdN』のインタビューを受けました。印刷や紙の仕様が無茶苦茶凝ってて、香港の雑誌!って感じです。英語なので、何て書いてあるのか分かりませんが。。。聞いた話によると、以前までは日本版も出てたのですが、今はインターナショナル版しか出てないそうです。日本でも見れるか分かりませんが、機会がありましたら。

『IdN』
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『松ヶ根乱射事件』

山下敦弘監督の『松ヶ根乱射事件』を観る。監督とタイトルを伏せて、この映画を観ても山下敦弘監督の作品と分かるくらい、山下敦弘ワールドな感じ。凄くリアル(生々しい)で面白いという感情と、恐ぇぇー!(こんなん巻き込まれたら最悪。)という感情。笑かしたろ!って気を衒ったイヤらしさがないのが良い。これまた狂気と正気は紙一重の原理だ。登場人物をゴレンジャーに例えると、全員が緑、黄、桃レンジャー格で赤や青の様な二枚目的(オイシイとこを持ってく、一人勝ち的)な人物がおらず、誰もが何かしら上手くいってない。『リンダリンダリンダ』は観てないから分からないけど、これまでの作品も山本浩司さんのダメキャラに対して、もう一方の相方の方もダメ人間(話を引っ張ってくタイプじゃない。)的な感じなので、そこが現実社会には、そう赤レンジャーや青レンジャーばっかりじゃいないんだぞ的なリアルさに繋がっているのだと思う。これだって、”シュルレアリスム=超現実主義”なのかもしれない。(いや、ちゃんとした定義はよく分からないけど。それとゴレンジャーはたまたま例えに使っただけで、映画と関係ないので。)いや、面白かった。(団長!おもろいぞ!)

『松ヶ根乱射事件』http://www.matsugane.jp/

ちなみに、山下敦弘監督と言えば、くらもちふさこさん原作『天然コケッコー』が夏に公開されるそうです。
http://tenkoke.com/


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『ダリ展』

それで昨日は『LUNACYルナシー』を観る前に大分時間があったので、シュルレアリスム繋がりってわけじゃないけど、ちょうど同じ沿線上の天保山のサントリーミュージアムでダリ展をやってたので観に行く。ダリにしろ、ヤン・シュヴァンクマイエルにしろ一つの表現方法だけじゃなく平面、立体、映像、陶芸、ファッション他、色々な手法で表現していてそれをずっと続けるという、ホントここ最近人生について色々考えさせられることが多い。うん。会場では、ダリが色々パフォーマンスしたりしてる映像も流れてたけど高田純次に見えてしょうがない。見る人をビックリさせてやろう的な格好や演出は高田純次とそんなに差がないように感じた。いやホンマに。

『ダリ展』
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html

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唾液ソファー的な。

で、ミュージアムグッズに目がないので、唾液ソファー(的な名前だったと思うけど、唇のソファーのやつ)のキーリングを買ってしまう。っていうか高っけー!!それで展示を観終っても、まだ映画まで時間があったので、フラっと海岸通ギャラリーCASOに行くと、写真表現大学ってとこの卒展をやってて観る。全部写真の卒展って、初めてで新鮮な感じでした。それでもなお時間があったので天保山から九条まで歩こうととしたけど無茶苦茶遠かったので一駅で断念。(天保山〜大阪ドーム位の距離)その後、映画2本観るという密度の濃い1日。色々考えさせられた日。

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最近の唇。

唇といえば、最近はナチュラルな色味になってきてるかも。唇部分だけじゃ、分かりにくいけど。

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『LUNACY』と『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』

大阪の九条にあるシネ・ヌーヴォへ。
ヤン・シュヴァンクマイエルの『LUNACYルナシー』を観る。っちゅーか、やっと関西に来やがった!(東京は11月公開)ずっと待ってたので、期待(ハードル)がどんどん膨らみつつ、いかんいかんと抑えつつ観たけど、余裕で期待以上の作品。よかったよかった。”LUNACY=狂気”ということで、ホント全員狂っててファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督の『変態村』的な、誰が正常で、誰が正常じゃないか的な。かといって、気を衒った狂い方じゃなくリアルな感じ。ヤン・シュヴァンクマイエル自身、“哲学的ホラー”と言ってるし”おわっ!”ってビックリするけど恐いだけじゃなくユーモアもあって笑ってしまった。(客はそんなに入ってなかったけど、ホンマに”おわっ!って飛び上がってしまった。)楳図かずおさんが以前何かで、”恐怖と笑いは紙一重だ”的な(正確な言い回しと違うかもしれないけど。恐怖・ギャグ漫画両方描かれてるし、観る人を驚かすという意味で。)ことを言ってらしたが、まさにそんな感じだ。精神病院が舞台なのでみんな狂ってるけど、大人が真剣にこんな事(演技)してると考えるとさらに面白い。撮影現場を観てみたいものだ。(と、思って調べたら、主要登場人物以外の患者の人は本物らしい。”プロの俳優では本物の患者みたいに上手に演じることができないと思います。”だそうだ。)ま、あまり内容の事は書かないように自制するけど、観た人と語り合いたいものだ。で、そのまま2本目『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』も観る。こっちは、ドキュメンタリーで『オテサーネク』の撮影シーンやプライベートなシーン。↑『LUNACY』観ながら撮影現場見てみたいと思ってた直後だったので、ちょうど良かった。映画と違って”現実”って感じで、これはセットで見た方が良いし、逆にさらにもう1回『LUNACY』を観るってのもアリだと思った。今回始めて、このシネ・ヌーヴォで映画を観たけど、かなりイイ。いつの時代やねん?って言うような造りで、外装は金属で出来た薔薇が装飾されてるし、劇場内(客席)の壁や天井には気泡やひび割れのペイント(お化け屋敷とか昭和の芝居小屋チックな)、照明の周りには針金の輪っかが大量にぶら下がっている。それが、ヤン・シュワンクマイエルの映画の空気感とピッタリだ。5月に京都シネマに回ってくるみたいだけど、シネ・ヌーヴォで観て正解だった。

『LUNACY』
http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/


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weissraum(ヴァイスラーム)

川端二条下がった所にある、weisraum cafeへ。ここは、以前ボクが通ってた研究所がやってるギャラリー・カフェ。ちなみにweissraum(ヴァイスラーム)は、ドイツ語で「白い部屋」という意味。そう。あの川端通り沿いにある謎の白い建物だ。

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タコス的な。

行くと、栄養学を勉強してる同期のS平さんが、料理を振る舞ってくれました。当時では想像出来ない出来事だ。アボカドのパスタとタコスを食べる。タコスはメキシコ仕込みの本気タコスだ。(本当にメキシコに住んでたので。)

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花いっぱいです。

大変お世話になった大恩師T也先生と結構熱いお話をする。この人に会ってなかったら、今のボクは確実にないです。はい。受験生の立場で聞く話と、今モノを作ってる立場で聞く話。何か新鮮で不思議な感覚になる。嬉しい感覚。色々、人生いついて考える日でした。うん。人生色々ある。。。そんな感じでweisraum cafe、かなり浮き世離れした入りづらい雰囲気を醸し出してますが、恐くないのでみなさんもお気軽に!

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