『アヒルと鴨のコインロッカー』

『非婚同盟』、大人になっちゃいましたね。
三原じゅん子は、中森明菜みたいになってましたし、 子供時代のユキコのお嬢様口調好きだったんですが。でも、大人になっても「おにいちゃま」って呼んでて嬉しかったかな。山荘のおっさんはどうなったんでしょうね?

『アヒルと鴨のコインロッカー』を観る。
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前知識なく何となく観たけど、お、中々おもしろい。
推理小説的な要素があって、ラストは結構すっきりする。瑛太や大塚寧々が不思議な演技をしててそれが的確。ミステリアスさを上手く利用してる。
2回連続で観たら細かい仕掛け(意味のある言い回しや行動が、無駄なくギュウギュウに詰めてあって、監督の性格が分かるかも?)が分かって楽しめる。何気ないおにぎりにも意味があったとはねぇ〜。
ボブ・ディランの”風に吹かれて”が耳からはなれなくなる。
うん、良かったんじゃないですか。こういうのん深夜の静まり返った中観るの好きだな。

『アヒルと鴨のコインロッカー』
『アヒルと鴨のコインロッカー』予告編

『ダージリン急行』

『ダージリン急行』を観る。
あ、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の監督か。ぽいかも。
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”セレブな家庭に育ちながらもいまいちぱっとしない3兄弟がダージリン急行に乗って魅惑のインドを旅する、希望と再生のロードムービーだ”だ。レールムービー?

お、良かった。インドだけど、色鮮やかさがドギツくなくマイルド(カレーじゃなく、チャイ的な?)で何か目に優しい。登場人物もみんな味があって良い。ダージリン急行の外装内装もかわいらしい。
横山裕一の「トラベル」をちょっと思い出す。「トラベル」はセリフがなく只管ページを捲ってくけど、これはセリフもあるしドラマもあるけど、淡々と進んで行き心地いい。深夜にNHKで延々流れてる世界の映像を何気に観てしまう的なのに近いかな。真横構図のアングルも気持ちいい。?うん、アリアリ。

『ダージリン急行』
『ダージリン急行』Trailer

『永遠のこどもたち』

『永遠のこどもたち』をもう1回観る。
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前回
、観終わった後に、ドキドキハラハラ怖いんだけどエンターテイメントとして楽しませてもらったいうか、何か心地いい充実感があったので。
演出は怖いけど、本当は感動的な良い話。
世界観が、楳図先生のマンガに通ずる部分があるかも。
2回目で筋を知ってるので、細かい部分まで観れたけど、丁寧でよく出来たある。ラップ音がするのも、ただ怖い演出でなく、この時にアレが起こってたのか的に新しく気付くことがあったり。やっぱ、映画を完全に楽しむには何度か観なアカンなと、改めて思ったのでした。初見の興奮は、初見にしか味わえないけどね。

『永遠のこどもたち』
『永遠のこどもたち』予告編

『血を吸う宇宙』

昨日の『発狂する唇』に続き、高橋洋脚本・佐々木浩久監督コンビの
”発狂”シリーズ第2弾の『血を吸う宇宙』を観る。

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ビジュアルは、白根ゆたんぽさん
『発狂する唇』の完全な続編というわけではないが出演者やスタッフはほぼ同じ。新しい人も加えつつセルフパロディ的なこともやったり。あとちょい役で黒沢清監督中田秀夫監督が出てたり。諏訪太朗さんは、ビックリする設定ですが、諏訪太朗さんです。

内容は、正直あんま良くない(あくまで個人的な感想)。
『発狂する唇』はホラー映画と思わせといてひっくり返したけど、これは最初っから笑かしたろか感が強く、全然面白くない。かなりスベッてます(プロレスラーがバラエティ番組に出て、変に狙っておもしろいことをしようとして、観てる方が心配しちゃうみたいな?ちょっと違うか)。
ナンセンスでシュールなことをやろうとして、例えば無表情で変な事をするパターンも、顔は無表情だけど「どや?」的な自信満々な感じがにじみ出てて、それがアリな人とナシな人と出演者にムラがあってバラバラな感じがする。(あくまで個人的な感想)。
『発狂する唇』の出過ぎず、おかしなことをしつつのバランスが良かったのに、これは調子乗ってやり過ぎた感があって、残念。
カンフーシーンも、刑務官と囚人の戦いなので普通だ。
話的に、現実?妄想?誰が言ってることが正しいの?的な作りなんだけど、もともと話自体ちゃんとしてないので、どっちゃでもええはという感じで、特に謎も気にならない。
久々に観たけど、公開当時と同じ印象かな。なんでもやり過ぎは良くないということですね。
あ、予告編の演出は、松江哲明監督って書いてありました。へぇ〜。

『発狂する唇』

井口昇監督『片腕マシンガール』かなりイイです。
通常・コメンタリー・吹き替え・スピンオフ・メイキングと順繰りに、もう何回観たか分かりません。これはイイです。変な中毒性があります。
(と言いえ、ちゃんと仕事しつつですよ!)
特典映像的に絶対レンタルじゃなく買った方がイイ!本気(マジ)で!

そんなこともありつつ、久々に『発狂する唇』が観たくなったので観る。
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この映画は好きでDVD買って何回も観てるんだけど、『片腕マシンガール』を観た後だから、血の量が滅茶苦茶少なく感じた。麻痺してる?

当時今はなき扇町ミュージアムスクエアに、Rockin’Jelly Beanさんフライヤーに惹かれて観に行った(キラーコンドームも)ので、あんま前知識なく観たら、単なるホラーじゃなくて急に歌ありカンフーアクションありエロあり(発狂ホラーエンターテイメント)と、全く予想だにしてなかった内容にド肝を抜かれた。特にラストのアクションは大好きです。いかにも強そうな人がアクションするより、普通の服着た普通の人が急にカンフー使いになるパターンはイイですよね。
三輪ひとみさん(あら、おないか!しかも誕生日1週間しか違わへん)の影のある感じもイイし、「三月のライオン」由良宣子さんが霊能者役で出てたり、諏訪太朗さん諏訪太朗さんです。
あと、ここだけの話、去年のハロウィンの某絵、このカラーリングを参考にしてたりしてなかったり。。。あくまで入り口で、出口は全然違いますけどね。

『発狂する唇』
『発狂する唇』動画

『片腕マシンガール』DVD!!

ついに出ましたよ!ついに!
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”TOKYO SHOCK”
シリーズ第1弾 井口昇監督作品『片腕マシンガール』のDVD!! 発売延期になってたんですがついに!ついに!

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初回限定の、特製缶ケース入り!名付けて”マシン缶”だそうだ。
この”手に持てる”感が、たまりません!!!

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クーピーとか色鉛筆の缶ケース的な感じ?
文字と人物が立体加工されてます。

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高橋ヨシキさんデザインのビジュアルがたまりません。

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本編の感想は前観た時ので。あとは、やっぱ登場人物全員のキャラが凄い立ってるし、殺し方のアイデアもベタでお約束のものから観た事ないものまで何通りも凄い。これを12日間で撮ったってのが凄い。凄い凄いばっかり言ってるけど、いや、凄い!
本編もさることながら、特典映像てんこ盛りです。
まず、スピンオフの『hajiraiマシンガール』が、たまりません。

『hajiraiマシンガール』予告

本編もかなり井口監督の趣味を好き放題作ってるけど、一応映画として成立させようとある程度締めるところは締めて理性を残してる(観る人のことを考えてる)感じだけど、このスピンオフはそれを取っ払って本当に好きな要素全開で楽しんで作ってる感じです。しかもそれは観る人を置いてけぼりではなく、本当おもしろい。アホさ加減がたまりません。どストライクです。
どのキャラも凄い味があるし、度肝を抜かれます!個人的にYAKUZAのリュウジの「リュウジだよぉ〜!」が好きです。その他、コメンタリーやメイキングもたっぷりあって、これはたまらん。

これは、絶対買っといた方がイイですよ!歴史的1本です。
もうぶっちゃけて(こっそり)言っちゃうけど、みなみ会館大賞(2008年良かった映画)の1本に選びましたもの。他の2本は劇場で!投票は1/31までですよ!

『片腕マシンガール』
『片腕マシンガール』予告編
『The Machine Girl』Trailer

”TOKYO SHOCK”シリーズといえば、西村喜廣監督(マシンガールでも特殊造形監督をされている)の『東京残酷警察』も4月にDVD出るみたいですよ!本編はR-15なのに特典のスピンオフに凝り過ぎてR-18になっちゃったとか。楽しみですね〜。

『東京残酷警察』
『東京残酷警察』Trailer
『東京残酷警察』劇中CM01”東京警察株式会社PR”
『東京残酷警察』劇中CM02”リストカッターG” ←アホやこれ!

池田孝友展「驚きと調和」

ニュートロン(のええ方)で、宇治のつげ義春こと池やんが展示をしてたので、足下の悪いなか観に行く。

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文椿ビルヂング

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池田孝友展「驚きと調和」

相変わらず、変態(褒め言葉)だ!
前の神戸のは、すんごい細っそい線を追求してた感じだったけど今回のは、密度という感じ。サイズもでかかったし。変態だ(褒め言葉)だ!
原画観たらビックリすると思いますよ。
変幻自在のトリックスター
から花が届いてました。

kosuke-ikeda.com

『俵 越山 展01』

新風館の3Fで、書家の俵 越山先生の個展をやってたので観に行く。

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『俵 越山 展01』

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新風館

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この3F。

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↑ココ。
テレビで観たことある作品や備品が色々展示されてました。
会場には、越山先生も居らしてて、エエ声でした。ちょっと顔が沖縄の県民的アイドル・アーティストのアリカワくんに似てるかも?
1/25(日)までとタイトなので、好きな人は急いで!
25日はライブペイントをするとか。

おまけ。
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そういや、こんなん持ってましたは。
越前屋俵太さん
が初監督した映画『THE HEARTMAN』のサントラ。
10年前に、みなみ会館で舞台挨拶があって、そん時にサインをして頂いた逸品。

『地下鉄のザジ』

『地下鉄のザジ』を観る。

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持ってるのはVHSなんですけどね。たまに観たくなります。
イイなぁ〜こりゃ。スラップスティック・コメディで、遊びがいっぱいあって楽しいです。ザジ役のカトリーヌ・ドモンジョもカワイイし、「ケツ食らえ!」とか口悪いのがいいよね。

『変態ピエロ』

”みなみ会館大賞”開催中のみなみ会館『変態ピエロ』を観る。

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”不快?不可解?”や”カンヌを震撼させた、戦慄の怪作”、”かつてこれほどまでに人間の生理を容赦なく逆撫でした映画があっただろうか”っていうコピーがついてるけどそんな複雑なモンでもないし、最後にはちゃんと何でこんなことなったかも解る。もちろん、こんなタイトルやコピーがついてるから、「どんなモンか観たろか!」的な、「少々のことじゃぁ、震撼しませんよ」的な戦闘態勢で観るからってのもあるかもしれない。が、それ自体まんまと術中にはまってるのか?まぁ、観客にやさしくないのは事実かも。好きに作ってるというか、ここは説明いらんやろ的に端折っていってるような気もするし、あと”この表現”はどっちに取っていいんだ?的なとこもあったりで、多分こっちでいいと思うけど、確定ではないから、監督がどういう意図でやってるのかを、後から調べたくなるかも。
要は、”人騒がせで迷惑な人”の映画。
個人的にはそんな惹かれなかったかな。旨味があんまないというか。激辛ラーメンでいうところの、辛いだけで旨味がない、みたいな感じ?
あのエンディングの演出はちょっとビックリしたけど。
個人的に『変態村』は旨味があって、結構好きなんだけどな。

『変態ピエロ』
『変態ピエロ』予告