『変態村』

『変態村』のDVDを発見したので買っちゃう。DVD化されてたのか。
以前劇場で観て衝撃を受けたのだが。感想は、そん時ので。

そん時も思ったけど、ほぼ男しか出てこないむさ苦しい感じなのだが、心地良い不快感というか、狂ってるので、この撮影現場はどんな感じなんやろ?とおもってたのだが、DVDの特典でメイキングが入ってたので、見れてよかった。

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『ゾンビーノ』@敷島シネポップ

千日前の敷島シネポップで『ゾンビーノ』を観る。こんなヴィジュアル(ポスター)見せるられたら観に行かざるを得んがな!前売りを買ったらゾムコム社(映画内に出てくる会社)のオリジナルトートバッグがもらえた。
”宇宙からの放射線の影響で死体がゾンビとなり人々を襲う自体が発生。しかしゾムコム社が開発したゾンビを従順にする首輪によって、地球に平和が戻った。それから数年後の小さい街ウィラード。ティミーの家でもペットとして最近流行のゾンビを飼うことに。。。”的な話だ。

で、ゾンビが段々人間味をおびてくるというか、ただ顔色が悪い人間に見えてくる。まぁ、もっ回観ようとは思わんかな。

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『童貞ばんざい!ナイト』@PLANET+1

その後、中崎町のPLANET+1へ。
これは、あの『童貞。をプロデュース』のオールナイトイベント。松江哲明監督と、童貞1号の加賀くんと2号の梅澤くんが来ててトークショーがあったり、加賀くんが作ってきたどぶろく(多分違法)を呑ましてもらたり。
イベント的には、松江監督の 作品と加賀くん・梅澤くんの作品が観れたり。有意義な時間。

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『パンズ・ラビリンス』@京都シネマ

前から気になってた映画『パンズ・ラビリンス』を観る。これは、かなり前(半年位前?)からフライヤーが出てて、そのヴィジュアルからかなり気になってました。
が、結構下調べとまではいかないが、色んなとこでヴィジュアルを観ちゃったせいもあるが、フライヤーやHPの二次元に出てる部分以上のことは起こらんかったかな的な感じかな。よくあるパターンというか。二次元の段階で、映画の良いとこのヴィジュアルを使ってて、でも、それが映画的に一番頂点の画だって、期待してもっと凄いシーンあるんちゃうか的に行くと、、、、ものたりない的な。
ま、普段あまり情報を入れずに映画観に行くんだが、ちょっと楽しみにし過ぎて情報収集してしまったのが悪いのだが。

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この映画の悲しげな曲が、エンドレスで頭に流れてます。


『童貞。をプロデユース』@ PLANET+1

『童貞。をプロデュース』を観る。
結論から言って、おもろい!これ絶対的にアリ!!!!!男子は絶対共感できる!
2人のDTが出てくるのだが、1人目の加賀くんは共感できて、2人目の梅澤くんは、自分もこのままいってたらこんなことなってたかもしれん的な、何というかある種尊敬できる感じ。
いっぱい感想を言いたいけどネタバレするので、これは何の情報もなく観に行った方がいい!
電波少年や水曜どうでしょうが好きな人は絶対好きなはず!これは絶対観るべき!!!!!

『童貞。をプロデュース』
http://www.spopro.net/virgin_wildsides/

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『アコークロー』@京都シネマ

その数分後、jimamaが主題歌を歌ってる映画『アコークロー』が、
やっと京都に来たので観る。特典で黒糖がもらえた。観なアカン観なアカンと思いつつようやく観れた。
っていうか、映画始まるまで忘れてたけど、よう考えたらこれ(琉球)ホラー映画やった!ガッキー観終った後の余韻に浸ってたところを、上から消されてしもた。(ある意味沖縄つながり?)
感想は、色々おかしなところもあったかなと。(鎌(かま)を振り回すシーンで、あの振り方で、あの角度であんなとこに刺さるのかな?とか。)
素人が言うのもなんだけど、田丸麻紀さんはあまり感情的に振り切れないというか、黒目がでかいので表情的に無表情というか、こういう激情的な映画より、もっと無表情で淡々とした役の方がぴったりハマりそうな。そっちの方が逆にコワさが出るかも。
あと、SF的なCGのシーンがあったり。昔、日曜洋画劇場でなぜか何回も放送してた『ヒドゥン』(エイリアンの話。ちょっとエッチなシーンとかもあって、次回予告の時に「ヒドゥン」が回ってくるたびにドキドキしたものだ。)的な要素(エッチな部分じゃなく、エイリアン的な部分)もあったり。
沖縄の失業率、離婚率、自殺率が全国的に高い的な社会的背景も何か見え隠れしたような、しないような。ほとんどのシーンで酒呑んでたし。
で、観てる間は、このホラーからどうやってjimamaの曲にもってくんやろ?と思ってたけど、もってきましたね。何かちゃんとエンディングっぽい曲になってるし、やるな〜jimamaと思った。絶望的に下げた所をjimamaで希望にもって上がる的な感じかな。しかし、ガッキーの余韻消された〜。。。

『アコークロー』
http://aco-crow.com/
『jimama』
http://www.jimama.net/


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『恋するマドリ』@京都シネマ

しもたーー!!!!!
ドラマ『女帝』の最終回、逃してもたーー!!!!ふざくんな!!
あの憎たらしい(ドラマの中で)酒井彩名をぎゃふんと言わすとこを観たかったのだが。っていうのか、最後加藤ローサは女帝になれたのか?!
だれか録画してへんかな〜〜???
『女帝』http://jotei.asahi.co.jp/

京都シネマで『恋するマドリ』を観る。
新垣結衣、大プロモーション映画!的な感じ。
とは言え、”商売商売”したという意味じゃなく、笑ったり怒ったり悲しそうにしたりと、色々な一面が観れるという意味。そらカワイイし、ズルいは!的な感じかな。しかも大日本プロレスのリアル引越し会社”レスラーズ運輸”全面協力のレスラー出演しーの、さらに本家・和製ヘラクレス中西学選手(ちなみ高校の大先輩)も出てて、中々話の内容にもからんでる役。相変わらずおかしな東京弁(赤井英和がドラマで東京弁使う的な)。話は単純だけど、イヤらしさもなくガッキー好きの人が観たら、たまらんかもしれませんね。うん、たまらんかった。

『恋するマドリ』
http://www.koisurumadori.com/
『レスラーズ運輸』
http://www.bjw-exp.com/

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「ショートショートムービーフェスティバル」

ヨーロッパ企画?presents?ショートショートムービーフェスティバル」の大阪本選の上映会が、りそな銀行大阪本店講堂であったので観に行く。
が、14:00〜からだったんだけど、目が覚めたら13:00過ぎでビックリする。漫画太郎の漫画みたくホントに”はうぁっ!!”となる。慌てて向かったらちょうど3本目(ヨーロッパ企画・上田さんの作品。最終的に優勝されたのだが、観れなかった。)が終ったところ。

そもそもこの大会のルールは、
1)作品が5分以内であること
2)観客とゲスト審査員の投票によってグランプリを選出
3)タイトルが「黄金」であること

ヨーロッパ企画主催のイベントなのだが、前日にテレビで「ヨーロッパ企画のロケコメ2」を観てたので、ヨーロッパ企画内の出場者の予習になって良かったかも。(余談だがロケコメ内で、なだぎさんがスミス夫人時代を彷佛させるオーバーリアクションとツッコミが見れてかなり嬉しかったッス。)
俳優の山本浩司さんもエントリーしてて、作品中に山下敦弘監督が出て来たり(昨日、映画観たとこだたので)と、なにかと色々リンクしたのでした。ロボピッチャーの加藤くんや、カミロボの安居さんもエントリーしてたし。的な感じ。
そんなこんなで、自分が先日ちょい役で出演した、”土井コマキ+spica design”チームの番が来て、初めて完成型を観る。ハラハラドキドキしたのでした。おぉ〜!こうなったのか〜。
残念ながら賞は奪れなかったけど、何か凄いモノを作りたい衝動にかられたのでした。映像も撮ってみたいなぁ〜。

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『天然コケッコー』@京都シネマ

くらもちふさこ原作・山本敦弘監督『天然コケッコー』を京都シネマで観る。イイ!これイイ!夏帆で正解!
原作を読んだのが2〜3年位前なので、若干記憶が薄れぎみだったんだけど、観たらすぐ甦ったというか、実写化に全く違和感を感じない。凄く忠実に再現してるような。
いや、もしかしたら原作を読み終わった直後で観たら、自分の中でのイメージや期待もあるから、原作と映画の差を意識して観てしまうかもしれないが、記憶が薄れてる分、違いに気付かないかもしれないけど。
それは、今となっては読み返さないと分らないけど、凄く原作の世界がそのまま実写化したような感じ。
山下敦弘監督の映画は(リンダリンダリンダは観てないけど)DT的な、やることなすこと上手いこといかない男子の面白さというか、そういうトコが好きなんだけど、今回の「天然コケッコー」は主人公が女の子なんだけど、その女の子の思春期の心理状態(もちろん自分は実際に体験してないけど)というか、それが上手い事表現できてるというか。(この監督も、長回しが好きで、ほのぼのシーンでも張りつめたシーンでも無言の間合いとかが効いている。)
転校生の大沢広海はプロレス好きで、部屋に武藤敬司のサイン入りポスターが貼ってあったり、要所要所に武藤ネタが入ってたり。しかも、部屋で武藤の入場曲がかかってたので、てっきりビデオかなんかで試合を観てるのかと思ったら、入場曲のCDを聴いてたり。
これはイイ。主人公の”そよ”は夏帆で正解!
これはDVD出たら買いなパターンだは。

『天然コケッコー』
http://tenkoke.com/

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『ショートバス』

「ヘドウィッグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新作『ショートバス』の試写会に行く。
ニューヨークのDUMBO地区のサロン「SHORTBUS」で起こるゲイカップルやいろんな人たちのストーリーで、映像的にかなり際どく、”ボカシ”が多々(たまに、たまがはみ出てたり。)入れられてるのだが、ボカシなし版は、多分相当パンチが効いてると思うが日本では無理なようだ。モロじゃなくボカシの方が逆に的なパターンもあるが、これはモロの方「おいおいおいおい〜〜」となるな。いや、ボカシ版を観ての想像だからつまり、ボカシの方が逆に的な法則か?ま、どっちでも際どい。
けど、描写は過激なんだけど、暴力やバイオレンス的なとんがった感じでなく、登場人物もあらゆるプレイ自体もなんか丸みがあるというか、たまに間に入るアニメーションのせいもありマイルドで柔らかな印象。
男女、男男、女女って性別じゃなく人間人間って感じで、全く不快感はないな。何かNYの人は、日本人よりも人間の精神的な部分での進化というか、先に進んでる感じがした。進化なのか、先祖還り(本能的な意味で)なのかは分からんが。俗に言うアダルト的なものやVシネ的な演技臭い芝居でなく、凄くリアルで自然過ぎて2,3回笑ってしまった。”恐怖と笑いは紙一重”の法則に近い。緊張と緩和のスレスレのラインを越えて笑ってしまったのだろう。(隣の席が、i.seedの橋本社長だったのだが、橋本っさんも笑ってた。)映画が終って試写室の灯りが付いたと同時に、観てた人らみんなでプレー的なものが始まるのか?的なドキドキなのか何なのかが、自分の中で密かに沸き立ってきて、40人足らずの試写室が一瞬ショートバスのサロンに感じた。よし!と腹をくくったが、すぐ現実にもどったけど。今、この映画をもっかい思い出すと、後味的にも良かった印象が残ってるな。もう1回観たいなこりゃ。公開は、夏だそうだ。

『ショートバス』
http://shortbus.jp/

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『恋愛睡眠のすすめ』

梅田ガーデンシネマで『恋愛睡眠のすすめ』を観る。
スカイビルまで行く長〜い地下道がなくなって地上になったのか。と思ってたら途中からまた地下になった。『恋愛睡眠のすすめ』。う〜〜ん、シャルロットかわいいぜ。うん。
主役はガエル・ガルシア・ベルナルって男の人なんだけど、(ストーリーは違うけど)男版アメリ的な感じだろうか?イイ味出している。
主人公が、夢と現実がごっちゃになってしまう話というか。わちゃわちゃした夢のシーンは何か70年代のフランスの映画のようなコミカルな感じで良いね。
”え?こんなとこで終り?”って感じで、その後が凄い気になるけど、主人公の彼らしいと言やぁ〜彼らしいのか?
後から映画のことを回想すると、結局彼が1人で大暴れしてただけのような気もするが。フランス版のDT的な感じもあって中々憎めない存在。
良かったんじゃないだろか。これは、もっかい観たいかな。「ショートバス」とは、また全然違うタイプだ。ちなみに、ここだけの話だが、実は「ショートバス」の試写会の日を1日間違えて会場に行ってしまい、恥ずかしい目にあったのだ。
時間や場所は、滅茶苦茶確認してたのだが、日にち間違えるとは。。。
しかも、詳細の見間違えじゃなく、日にちの感覚が狂ってた。イタタ。

『恋愛睡眠のすすめ』
http://renaisuimin.com/

『シャルロット・ゲンズブール』オフィシャル
http://www.charlottegainsbourg.net/



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@京都シネマ

奈良美智さんの”A to Z”の展覧会のドキュメンタリー映画『NARA:奈良美智との旅の記憶』を観る。かなり身構えて観たけど、良い。ミュージシャンやスポーツ選手なんかを、カッチョよく追い掛けたドキュメンタリーはよくあるけど、絵描きのドキュメンタリーっていうと、何か堅いような”動”ではなく”静”な感じのイメージがあったけど、これは全然違って、まるでミュージシャンのツアーを追い掛けてるような突っ走ってる感じで、中々引き込まれる。韓国で展覧会をされた時は、ファンの集い的なものもあって、キャーキャー!アイドル並の女性ファン。絵描きにもこんなことあんにゃ〜と思った。しかも韓国の女性はかなり積極的。写真を撮ってもらう時は、自ら腕を組んできてたし。。。映画が終ると、「はうぁ?!あ、ここ映画館やった。。。」となった。ホンマにホンマに。こんな経験初めてだ。カンフー映画を観終ったら、拳法使いたくなるように。バレリーナの映画を観終ったら、クルクル回ってしまうように。この映画は、無性に絵を描きたくなった。「うわ!もっと頑張らな!」と創作意欲を湧かしてくれますね。僕の場合、かなりポジティブな人間なので、あまり絵で折れたり凹んだりしないけど(クソー!と思うことは多々あるけど。)、負けそうになったらモチベーションを揚げる起爆剤的に観るのも良いかもしれない。今後の創作活動について、色々考えさせられた(凄くポジティブに)のでした。さ、絵描こっと!

『NARA:奈良美智との旅の記憶』
http://www.NARA-movie.jp/

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『松ヶ根乱射事件』

山下敦弘監督の『松ヶ根乱射事件』を観る。監督とタイトルを伏せて、この映画を観ても山下敦弘監督の作品と分かるくらい、山下敦弘ワールドな感じ。凄くリアル(生々しい)で面白いという感情と、恐ぇぇー!(こんなん巻き込まれたら最悪。)という感情。笑かしたろ!って気を衒ったイヤらしさがないのが良い。これまた狂気と正気は紙一重の原理だ。登場人物をゴレンジャーに例えると、全員が緑、黄、桃レンジャー格で赤や青の様な二枚目的(オイシイとこを持ってく、一人勝ち的)な人物がおらず、誰もが何かしら上手くいってない。『リンダリンダリンダ』は観てないから分からないけど、これまでの作品も山本浩司さんのダメキャラに対して、もう一方の相方の方もダメ人間(話を引っ張ってくタイプじゃない。)的な感じなので、そこが現実社会には、そう赤レンジャーや青レンジャーばっかりじゃいないんだぞ的なリアルさに繋がっているのだと思う。これだって、”シュルレアリスム=超現実主義”なのかもしれない。(いや、ちゃんとした定義はよく分からないけど。それとゴレンジャーはたまたま例えに使っただけで、映画と関係ないので。)いや、面白かった。(団長!おもろいぞ!)

『松ヶ根乱射事件』http://www.matsugane.jp/

ちなみに、山下敦弘監督と言えば、くらもちふさこさん原作『天然コケッコー』が夏に公開されるそうです。
http://tenkoke.com/


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『LUNACY』と『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』

大阪の九条にあるシネ・ヌーヴォへ。
ヤン・シュヴァンクマイエルの『LUNACYルナシー』を観る。っちゅーか、やっと関西に来やがった!(東京は11月公開)ずっと待ってたので、期待(ハードル)がどんどん膨らみつつ、いかんいかんと抑えつつ観たけど、余裕で期待以上の作品。よかったよかった。”LUNACY=狂気”ということで、ホント全員狂っててファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督の『変態村』的な、誰が正常で、誰が正常じゃないか的な。かといって、気を衒った狂い方じゃなくリアルな感じ。ヤン・シュヴァンクマイエル自身、“哲学的ホラー”と言ってるし”おわっ!”ってビックリするけど恐いだけじゃなくユーモアもあって笑ってしまった。(客はそんなに入ってなかったけど、ホンマに”おわっ!って飛び上がってしまった。)楳図かずおさんが以前何かで、”恐怖と笑いは紙一重だ”的な(正確な言い回しと違うかもしれないけど。恐怖・ギャグ漫画両方描かれてるし、観る人を驚かすという意味で。)ことを言ってらしたが、まさにそんな感じだ。精神病院が舞台なのでみんな狂ってるけど、大人が真剣にこんな事(演技)してると考えるとさらに面白い。撮影現場を観てみたいものだ。(と、思って調べたら、主要登場人物以外の患者の人は本物らしい。”プロの俳優では本物の患者みたいに上手に演じることができないと思います。”だそうだ。)ま、あまり内容の事は書かないように自制するけど、観た人と語り合いたいものだ。で、そのまま2本目『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』も観る。こっちは、ドキュメンタリーで『オテサーネク』の撮影シーンやプライベートなシーン。↑『LUNACY』観ながら撮影現場見てみたいと思ってた直後だったので、ちょうど良かった。映画と違って”現実”って感じで、これはセットで見た方が良いし、逆にさらにもう1回『LUNACY』を観るってのもアリだと思った。今回始めて、このシネ・ヌーヴォで映画を観たけど、かなりイイ。いつの時代やねん?って言うような造りで、外装は金属で出来た薔薇が装飾されてるし、劇場内(客席)の壁や天井には気泡やひび割れのペイント(お化け屋敷とか昭和の芝居小屋チックな)、照明の周りには針金の輪っかが大量にぶら下がっている。それが、ヤン・シュワンクマイエルの映画の空気感とピッタリだ。5月に京都シネマに回ってくるみたいだけど、シネ・ヌーヴォで観て正解だった。

『LUNACY』
http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/


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『オーロラ』

前からフライヤーや予告編で気になってた映画『オーロラ』を観る。ストーリーは至って単純で、”踊ることを禁じられた国に生まれた、類稀な踊りの才能を持つオーロラ姫は、傾国を救うため異国の王子との婚約を迫られる。美しいオーロラに求婚するため、自国の舞踏団を率い、舞踏会に臨む隣国の王子達。しかし、彼女の愛したのは見合いのための肖像画を描いた名も財もない絵描きだった。やがて家臣の企みにかかり、国王の逆鱗に触れた絵描きはオーロラの目の前で処刑されることに…。”っていう、おとぎ話的な感じ。”パリ・オペラ座全面協力”の、なんちゃってじゃなく、本気だ!映画というよりは、バレエの舞台を観てる様な(観たことないけど)、踊り重視な感じで見応えがある。舞台的なノリなので、つじつまやリアリティを追求しようと思えば、ツッコむところはてんこ盛りあるが、そんなところは気にしなくていい。例えるなら落語で、扇子を使って蕎麦を食べるていの演技を観ても、誰も「いや、それ扇子やん!」とはツッコまないであろう的なことで、ファンタジーなのだ。話の中で、色んな国の王子が求婚のため自国の踊りを披露するのだが、ある”ジパンゴ”という国の王子が出て来た時は、「ん?日本チックなベタな、琴が鳴って日本舞踊的なのか?」と思いきや、全身白塗りの舞踏が出てきたので、「ああ!なるほどな〜。」と思った。この映画の色調と、バレエにあたるものを日本チックなものにあて変えると舞踏になるのか。これは、映画の世界観を壊さずに上手く処理してる。カンフー映画を観た人が、映画館を出る時にみんなブルース・リーやジャッキー・チェンになる的に、この映画は、映画館を出る時に、バレリーナになりますね。歩きながら手を広げたり、気持ち爪先立ちになったり。。。周りに人がいるので、いかんいかんと抑えますが。どちらかと言えば、悪い王の側近(勝山梶のムーディー勝山に似てた)的な、風貌なので。ただ、ボクも絵を描いたりするので、名も財もない絵描きにもこんな好い事あるんだなと思ったり。。。

『オーロラ』公式サイト。
http://www.aurore.jp/

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『16ブロック』と『ブラック・ダリア』。

昨日の加藤紀子さんの、ヤングサンデーとヤングジャンプが見付かったら載せようかと思ってたけど、ひくぐらい出てきたのでやんぺ。で、そうそう祇園会館のタダ券があったので、映画を観に行く。いつものごとく、何ヶ月か前の映画を2本立てでやってるのだが、これまたいつものごとく、事前情報なしで観る。1本目は、『16ブロック』というブルース・ウィルスのアクション映画。ブルース・ウィルスがえらいジジイになってて、現代版ダイ・ハードな感じ?ブルース・ウィルスの年相応に合わしたアクションな感じ。最後のオチは予想できたが、普通にめでたく終ってよかったよかった、と後味も良く楽しめた。各々のキャラも良い味出してたし。
『16ブロック』

2本目は、『ブラック・ダリア』。これも結構面白かったかもしれないが、これは逆に情報を軽く知ってから観た方が良かったかも。実際あった事件を元に書かれた小説の映画で、後からHPで何とか情報を獲たけど、カタカナの役名が色々出てきて、誰が誰かギリギリついて行った感じなのだが、後半色々謎が解けてくにつれて、”う〜わ、コレもっと細かく人間関係を理解してたら、もっとおもろいぞ”と思いながら観る。もっかい観たら完璧だと思う。観終った感覚的には面白かったんじゃないでしょうか。
『ブラック・ダリア』

そう!ほんでだ。映画を観終った余韻に浸りながら河原町をブラブラしてて、たまたま三条通り近くの路地を曲がった瞬間に、目の前にプロレスリング・ノアの白GHCチャンピオン(白GHC自体がタッグに変った。)の志賀賢太郎選手がいて、ビックリした。パンチパーマなのだが、思ってたよりもゆるめのパンチパーマでした。そうだ、昨日KBSホールでNOAHの試合だった。行きたかった〜。ま、それだけ。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200702/17/b04.html

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